【損する?得する!基本から学ぶビットコイン投資】国ごとに価格の異なるビットコイン 取引の際には為替相場に注目する

知見・スキル
2017年06月30日

【連載第4回(全7回)】

本格的な利用が期待される仮想通貨「ビットコイン」。本連載では、仮想通貨・ビットコインを使った投資について、メリット・気を付けたいコトを株式・FX等にも精通する小田玄紀氏がわかりやすく解説します。仮想通貨や取引所の選び方は? 何をしたら得して、何をすると損する?仮想通貨投資への一歩をココから踏み出しましょう!


*本連載は2016年10月に発売した小田玄紀氏の書籍『1時間でわかるビットコイン入門』より、「ビットコイン投資の基礎」に関する解説を再編集・掲載しています。


小田 玄紀さん

株式会社ビットポイントジャパン 代表取締役社長。 1980年生。東京大学法学部卒業。大学在籍時に起業し、後に事業を売却した資金を元にマッキンゼー出身者らと共に投資活動を始める。「頑張る人が報われる」をコンセプトにして起業家や社会起業家の事業立上げ・経営支援を行う。株式、FX、債権などの投資にも精通し、仮想通貨取引にも携わる。2016年3月に上場会社子会社として初の仮想通貨取引所であるBitpointを立上げ、同社代表取締役に就任する。


ビットコインは各国の通貨で取引されている

ビットコインは現在、世界の多くの国で取引されています。従来はビットコインを禁止または制限していた国が徐々に認めるようになっている事例もあります。


アメリカではドル・ビットコイン、ユーロ圏ではユーロ・ビットコイン、日本では円・ビットコインなど、各国ごとに、自国の「通貨」で売買されています。


では、それぞれの価格はどうやって決まるのでしょうか。
たとえば「金」は米ドル建てで値付けされており、日本では、それを円換算して日本円で売買、ユーロ圏ではユーロに換算されてユーロで売買されています。「金価格×為替レート」で円建ての金価格が決まるわけです。ちなみにドル建てで値付けされているのは、米ドルが世界の基軸通貨だからです。


株式も同様で、アメリカのナスダックに上場している株式に日本から投資する場合、株価が1000ドル、為替レートが1ドル=100円なら、1000ドル×100円で、日本円では10万円が必要になります(為替手数料は考慮せず)。
この場合、株価はあくまで1つで、日本円での投資に必要な額は、株価を円に換算するだけのことです。


しかし、ビットコインは違います。
まず知っておきたいのは、ビットコインはUSドルで価格が決まっているわけではない、ということです。価格の推移をみたりするために便宜上、米ドル価格が用いられることが多いですが、もともと米ドルで価格が決められているわけではありません。


ドル・ビットコイン、ユーロ・ビットコイン、円・ビットコインなど、それぞれで価格が異なり、いずれも、ドル・ビットコインを買いたい人と売りたい人のバランス(需給バランス)、ユーロ・ビットコインの需給バランス...などで価格が決まっているのです。


金などに投資したことがある人は混乱するかもしれませんが、円・ビットコインの価格は、「ドル・ビットコイン価格×為替レート」で決まるわけではなく、各国の需要と供給で決まる、ということをしっかりと頭に入れておきましょう。



為替相場とビットコイン価格の密接な関係

では、ビットコインの価格と通貨にはどんな関係があるのでしょうか。


前述のとおり、ビットコインの価格は「ドル・ビットコイン価格×為替レート」で決まっているわけではありませんが、実際のところ、為替の影響を大きく受けます。為替の動きと変動幅は異なりますが、トレンドは大体一緒。円高になれば円・ビットコインの価格は下がり、円安になれば円・ビットコインの価格は上がります。


円高になると円・ビットコインの価格が下がるので、投資するチャンスですし、逆に円安になれば円・ビットコインの価格が上がりやすいので、その段階で売ればリターンを得やすいといえます。投資のテクニックとして、「円高なら円・ビットコインは下がる」という関係性は覚えておきたいですし、実際にそのような投資行動をする人も多いといえます。


ビットコインでできる国際分散投資

資産運用においては、自国の通貨だけでなく通貨分散を図ることも重要だと考えられていますが、ビットコインで通貨分散を図ることもできます。


たとえばドルが欲しい場合には、取引所でまず円・ビットコインを買い、それをドルに交換します。一般的な外貨投資では為替手数料がかかりますが、ビットコインを使えばコストは安く済みます。

上級者の中には、ビットコインで為替のヘッジをする人や、為替とビットコイン相場のアービトラージ取引(次回の記事でご説明します)で利益を得ている人もいるようです。


取引所によって扱っている種類も異なり、フィリピンペソ・ビットコイン、インドネシアルピア・ビットコインなどを扱っている取引所もあります。
ただし、マイナーな通貨は取引量が少なく、買いたいときに買えない、売りたいときに売れないといった「流動性リスク」がありますし、値動きも大きくなりがちです。リスクを取ってもいいからより高いリターンを狙いたい場合の選択肢、と考えてください。


今後、両替所が対応すれば、海外に出かける際、円を米ドルに替えるのではなく、円・ビットコインを米ドルに替える、ということも可能になります。円を外貨に両替すると手数料が高いですが、ビットコインからの両替なら、非常に安い手数料で外貨が手に入るはずです。


(次回へ続く)


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