【起業に成功する人・失敗する人】第15回:転ばぬ先の杖―起業失敗談を知って、失敗を回避する

新しい働き方ブログ
2017年06月06日

「誰かの下で働くのはいやだ!」「自分の思うように仕事をしてみたい!」こう考えて起業を志す人は少なくないと思います。しかし同時に頭をよぎるのは、起業の失敗に対する恐怖や不安。失敗しないために、事前に本で勉強したり、先輩の失敗談を聞いたりしている人も多いでしょう。


そこで今回の記事では、起業したものの残念ながら失敗してしまった実例をご紹介します。思わず目を伏せてしまいそうな痛々しい体験談もありますが、よい教訓にもなるはずです。ぜひ、参考にしてみてください。


■資本金を一気に使いすぎた

資本金は、売り上げが上がらない時期を乗り切るための大事な大事な資金源です。しかし起業時はなにかと入り用なもの。気付いたときには資金が底をついてしまっていた・・・なんてことにもなりかねませんので、注意が必要です。


20代前半で起業したAさんはとにかく体裁を整えたいと、オフィス用の家具や最新のパソコンなど、今考えれば不要なものばかりに資本金を使っていました。また、ろくに営業活動もせずに広告費用にもかなりのお金を使っていたのです。


そしてある日、ついにすべての資本金を使い切ってしまいました。売り上げもろくに上がっていない状態だったので、もちろん運営を続けることはできません。こうして残念ながら起業から1年もたたずに、元のサラリーマンへ逆戻りしてしまいました。もっと資本金をうまく使っていればよかったと後悔しても、時すでに遅し。自分の手元にはもう使わない家具やオフィス機器だけが残ってしまったのです。


■友人を従業員にしてしまった

ある程度、起業が軌道にのってくると、自分の手でだけでは仕事が回らなくなります。従業員を探そうにも、起業したばかりでは大々的に募集する費用もありません。


そこでBさんが目を付けたのが、失業中の友人でした。しかし結論から言うと、友人を従業員に雇ったことで撤退に追い込まれたのです。友人はとにかく働かない。やったとしても、全ての作業が雑。指示通りに動いてくれません。どうやら友人だからと言って甘えていたのです。もしかしたら、仕事ではなく遊びか何かと勘違いしていたのかも...。作業が進まないし、友人へのマネジメントの時間はかかるし、給料も支払わなければならない...と、デメリットばかりが膨らんでしまい、最終的には事業が立ち行かなくなってしまいました。起業時に雇う従業員は、本当に重要です。ビジネスパートナーとして友人を選ぶ際には、特に注意が必要です。


■根性論に走ってしまった

Cさんは、起業を成功させる一番の近道は「がむしゃらに頑張ること」だと思っていました。一心不乱に頑張れば、いつか壁を打ち破れると。いわゆる「根性論」です。しかし今思えば、起業を成功させるうえで、「根性論」は絶対に間違っていると声を大にして言えるとのこと。本当に必要だったのは、戦略に基づいた経営だったのです。


では実際に、どのようなことをしていたかというと、毎日のように駅の前ではチラシを配っていたそうです。これはこれで頑張った感はありましたが、何千枚もくばったのに1~2名程度の反応でした。ですが、お客さんを増やすのであれば、他にも効率的な方法はたくさんあります。しかしCさんは「根性論」にこだわってしまい、辛くて非効率的な方法にのみ執心していたのです。今思えば「頑張っている感」が欲しいだけだったのかもしれません。辛くて面倒なことだから効果があると思いがちですが、現実はそうではなかったということです。


■ネットの拡散力を甘くみてしまった

事業が軌道に乗ってくると、取引先やお客さんも増えてきます。人材というリソースが限られている中で、お馴染みの人やリピーターであれば、大事に対応するものですが、明らかな一見さんには雑な対応をしてしまうことも少なくありません。しかし、そんなお客さんほど、本当はとてつもない影響力をもつ人だったりするのです。


その日はすでにお客さんがいっぱい忙しかったため、集中力がなくなっていたのでしょう。Dさんは常連やなじみの客には、気を配って対応していましたが、一見さんと思われる人には、雑に対応してしまったようなのです。夜帰って、ネットを見てみるとトンデモない酷評が書きこまれていました。たしかに雑に扱ってしまったかもしれませんが、同時に、やっていないことも書きこまれていたのです。


どうやらそのお客さんはSNSなどを使ってお店の批評などを拡散しているらしく、数日後にはキーワード検索の予測変換になるほどの被害に。こうなると、もう後の祭りです。ここまで拡散してしまった悪評を消すことはできません。たった一人の書き込みがここまでの影響力があるとは思いもしなかったとのことです。いつ誰が何をネットに書き込むか、わからないのが今の世の中です。お客さんの誰ひとりとして手を抜いて対応することは許されないと心しておくことが必要です。


記事制作/イソダ カツヤ


ビジネスノマドジャーナル編集部
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