【イクボスのススメ】第4回:生産性向上!4大時間泥棒を退治せよ

新しい働き方ブログ
2017年05月31日


(前回の記事はこちら

前回は激ボスだった私が、リーマンショックで自分のマネジメントスタイルが通用しないのを痛感し、よりメンバー個々のライフやキャリア、そして生産性を重視したイクボススタイルのマネジメントに変化していったということを書かせて頂きました。今回は、その生産性向上ってどうすればいいのかということをお話させて頂きます。


ゲームのルールが変わった

以前は時間無制限、勝つまで戦うというプロレスのような格闘技の試合に出場していたとすると、これからは限られた時間の中で、何点取れるかという試合になると思っています。私はずっとサッカーをやってきましたが、サッカーも前後半90分、同点延長に行ったとしてもMAX120分の中で何点取るのかというのがゲームのルールです。もうちょっと時間があれば勝てたというのは通用しません。これと同じように、ビジネスにおいてもゲームのルールが変わってきていると感じています。


 

なぜ、ゲームのルールが変わったのか。それは会社で働く社員のメンバー構成が大きく変わってきているからです。旧来型のマネジメントは正直楽でした。新卒一括採用で採った社員を、自社色に染めていき、社員も若い男性正社員が多く、いくらでも働ける、転勤も出来る。ちゃんと方針を示さなくても、阿吽の呼吸だったり、ノミュニケーションでなんとかなった。そんな時代であれば、トップダウンで指示すれば、それが下に落ちていって、メンバーが行動徹底するということがあったかもしれません。


ただ、これからの時代、前提が大きく異なってきます。それぞれ異なる前提、個別の制約を持った社員が増えてきます。新卒、中途両方が当たり前の様に混ざり合い、雇用形態は正社員、契約社員、派遣社員、業務委託など多岐に渡り、女性の活躍推進は間違いなく進みますので、どこの会社でもワーキングマザーは増えますし、これからは介護の問題も増えてきます。また、日本人だけではなく、外国人メンバーがいる会社、組織も増えるでしょう。ズバリ何が言いたいかっていうと、このように多様で、制約をもつメンバーに対して、トップダウンの一律マネジメントはもう通用しないのです。メンバー構成が変わっているのだから、マネジメントスタイルも変えていかなくてはいけません。いつまでも自分の古い成功体験に拘ったスタイルでは、メンバーに捨てられてしまうでしょう。


4大時間泥棒を退治せよ

今、いろんなところで生産性について議論されてますので、多くは語りませんが、生産性というのは簡単に言うと、仕事に掛けた時間に対する、仕事の成果ですよね。つまり、生産性を上げるには「同じ仕事を短い時間でやる」か「同じ時間で大きい成果を出す」という方向がありますが、圧倒的に前者の「同じ仕事を短い時間でやる」方が簡単です。だから、私はこちらから手を付けることをいつもおススメしています。

 

会社にはいろんな無駄が潜んでいます。私が参画しているNPO法人ファザーリングジャパンの行っているイクボス研修などでは、特に4大「時間泥棒」を退治しようという話をさせて頂いていますが、それは「会議」「メール」「資料作成」「階層」の4つです。これを聞いただけで、ウンウンと頷いてくれる方が多いのではないでしょうか。


会議は1/8になる

目的や時間制限がなく、「とりあえず集合!」って会議も多いですし、そういう会議は大体準備してないので、より会議が長くなります。ファザーリングジャパン理事の川島高之さんがよく「回数半分、時間半分、人数半分で会議は1/8になる」と言っているのですが、会議は意識の持ちようでかなり短くなると思います。私もこれを最初に聞いたときは、「そんな理想論言っても・・・」って思いましたが、定例であったり、個別であったり、いろいろなミーティングのリストラを一気にやり、会議を実施するものでも、そもそも自分が出る出ないを決めたり、60分だったのを30分や45分にしたりしていきました。意識次第で、劇的に変わります。


メールや資料作成の過剰行動を止める

メールも資料作成も同じですが、ここに時間掛け過ぎの人も多いですね。私もメールしに会社来ているのかってくらいメールが来てた時期がありますが、あれは地獄でしたね。関係ないCCは外してほしいし、一つのメールにこれでもかって内容詰めすぎるのも辞めて欲しい。今は社内はチャットでやりとりしている会社も多いと思いますが、チャットくらいでスピーディーにやり取りするのがいいと思います。あと、資料作成もすごくきれいに作っても、そもそもボツになることは多いので、社内のものはいかに簡素化できるかってのが大事だと思います。ちなみに私は企画資料を作る時は、手書きでイメージや構成をラフに作って、それで議論して、内容固まってから資料作りに入るようにしています。


信じて任せることが生産性を上げる

最後は階層です。これは会社によるとは思いますが、大手企業などでやっている印鑑リレーなどはホント無駄だと思います。これって責任の擦り付け合いですからね。その仕事に一番想い持った人が、それを決済できる人と直で話して決めれば一発で済むものが、何階層にもわたり行ったり来たりして、最後に元に戻ったりします。私はマネジメントにおいて、「信じて任せる」ということが大事だと思っているのですが、これは成長という観点だけではなく、生産性にも効いてきます。なんでも100%、ミスが起こらないようにするために過剰行動するのではなく、ミスが起こったらすぐリカバリーすればいいと考えて、信じて任せていった方が、全体としての生産性は間違いなく上がると思っています。


まとめ

今日は生産性、特に「同じ仕事を短い時間でやる」ための時間削減についてお話させて頂きましたが、上司の方は「メンバーの時間を奪っている」ということを認識して、逆に無駄を取り除いて、「仕事時間を作ってあげる」ことを意識してあげて欲しいなと思っています。それだけできっと上司の好感度アップするでしょう(笑)


記事制作:
株式会社ミライフ 代表取締役社長 佐藤 雄佑


佐藤 雄佑
新卒でベルシステム24入社。マーケティングの仕事に従事。そこで「やっぱり最後は人」だと思いリクルートへ。リクルートでは営業、支社長、人事GM、エグゼクティブコンサルタントなどを歴任。MVP、MVG(グループ表彰)などの表彰多数受賞。リクルートホールディングス体制構築時(2012)には人事GMとして、リクルートグループ(現リクルートキャリア)の分社・統合のプロジェクトを推進。子供が生まれた時には、半年間の男性育休を取得し、主夫を経験。2016年、株式会社ミライフ設立。

ビジネスノマドジャーナル編集部
専門家と1時間相談できるサービスX-bookを介して、企業の課題を手軽に解決します。業界リサーチから経営相談、新規事業のブレストまで幅広い形の事例を情報発信していきます。
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