【次世代型フリーランス「N-Worker」の働き方】好きなことを追求することが、自分のためにも、社会のためにもなる イベントレポート(後編)

新しい働き方ブログ
2016年12月05日


周りの人達とフラットな関係で、自分の好きなことをしながら新しい価値観を提供する次世代型フリーランス「N-Worker」のイベントレポート。
後編では、N-Worker的な働き方でコンサルタント、ソムリエとして活躍するお2人に語っていただきました。


会社を辞めるという決断が、自分らしい働き方のきっかけに―Chiemi Takahashiさん

私は肩書きというものがなくて、好きな人と仕事をするということを一番に考えています。プロジェクト毎に肩書きが変わるような感じですね。


今に繋がるきっかけが何だったかと考えてみると、16歳の時に参加したフランスへの交換留学なんです。そこでびっくりしたのが、フランスの人ってすごく自分を持っていて、仕事は二の次だということ。プライベートを大切にしていて仕事は生活を楽しむためのものなんですね。そういった中で4年間過ごし、向こうの短大を卒業した後に日本の大学に編入をして、たまたま行った縁ではあるのですがタイの人材コンサル会社に就職しました。その後、東京の外資系人材コンサル会社に入ります。そこも楽しかったのですが、ちょっとハードワーク過ぎてしまって。バランスを保つために独立しました。


独立してからは忙しすぎる採用の仕事はお受けしないようにして、日本の会社と海外との渉外交渉や、会社のコンサルを行っていたのですが、結局会社で働いている時と変わらなくて。正社員としてしか仕事をさせてもらえないみたいな話もあったのですが、それはちょっと違う気がして、半ば突発的に辞めてしまったんです。
それで、知人に「どうしよう。仕事ないよー」みたいなことを言っていたら、プロジェクト毎で色々な仕事を紹介してもらうようになって。この案件ならここが担当できるな、この案件ならこっちという感じで仕事に関わるようになりました。


なので、私は試行錯誤の結果として、ライフワークバランスを保つためにN-Workerになったといった感じですね。狭いビルで働いていた以前に比べると、出張先でプールに入ってから仕事ができたりと自分のバランスを保てるようになりました。
今は仕事、仕事というよりは「楽しそうだからやってみたい」といったモチベーションで働けるようになっています。


質問: N-Workerになってから苦労した点はありますか?

Chiemi Takahashiさん(以下、Takahashiさん):

食べていかなくてはならないので、仕事にするために自分は何が強みか、何ができるのかといった自分の立ち位置をはっきりさせることが必要になりました。最初は自分でも何が強みなのかわかっていなかったので、それを見つけるのがたいへんでした。


ソムリエとして独立することで、新しいビジネスが広がった―浦川哲矢さん

私はソムリエをしていまして、フリーランスです。ソムリエがなんでフリーランス?と思う方も多いかとは思いますが、まずはソムリエってどんな仕事かご存知でしょうか?



参加者:

本物かどうかだったり、料理に合うワインをお勧めしたりみたいな...


そうですね!いいワインをピックアップしたり、料理やお客様の嗜好に合わせてワインをおすすめしたりという仕事です。それ以外にも日本酒・ウィスキー・ブランデー色々なお酒をお客様・料理に合わせてお勧めする仕事です。


さて、ではなぜそんなソムリエの私がこの場にたっているかという話ですが、私はもともと星野リゾートの「星のや京都」という所で働いていました。5年半ほど、立ち上げから働かせていただいたのですが、実は以前から自分で事業がやりたかったんです。


学生の頃に、どうやったら会社ができるだろうと考えて、まずはおもしろいことをしている会社に行きたいと考えました。ここで言う「おもしろい」というのは、さまざまなことにトライできる会社で、かつ、私自身が茶道をしていたので、サービス業の会社です。それで、星野リゾートに入社しました。


働いている中でワインに興味を持ってソムリエの資格も取ったのですが、インターネットでワインを探そうとしても、どこのサイトでもまともな情報がなかったのが気になっていて。それで、ワインの情報をまとめて見られるものを作りたいと考えるようになりました。それがワインのマッチングアプリ「ソムリン」です。


もちろん、構想ができてからすぐに実現したわけではありません。ある時、Webマーケティングの会社の社長と知り合いになりまして、「いきなりソムリエからネットに手を出すと痛い目にあう」という風に諭されたんですね。そこで、その会社で勉強させてもらいながら、半Web、半ソムリエの形で活動させてもらえることになったんです。


それで、どのようなアプリを作りたいかというと、たとえばワインの陳列棚を見た時、レストランでワインリストを見た時、正直、どれがいいかなんてソムリエでもなければわからないですよね。なので、まずは陳列棚の写真を送ってもらいます。全体の写真を送ってもらえれば、僕たちがテイスティングしたデータベースとお客様の嗜好からオススメしますよ、という感じです。とはいえ、アプリを作るにはお金も必要なので、今はワイン会を開いたりしながら、仲間を集めている段階です。


質問:とても便利なアプリだと思うのですが、このようなアプリをつくると、ソムリエがいらなくなってしまうとは思いませんか?

浦川哲矢さん:

ソムリエはこれからも必要だと考えています。なぜかというと、僕が今つくっているようなワインのデータベースや、情報から最適な一本を選ぶということ確実にAIにできると思うのですが、データベースを作る、テイスティングするというのは人間にしかできません。


実は今でも評価サイトはあるのですが、素人の方の評価なんですね。「絶対にこの評価は違うだろ」というものもあります。なのでどうせならプロの情報を出したいなと思っています。




<イベントを終えて>

参加者の半分はフリーランス、半分はそれを目指す方で、みなさんの熱気から働き方が多様化しているということを強く感じるイベントでした。私自身もフリーランスであり、かなり一般的になりつつあると思いますが、「やりたいこと」「ライフワークバランス」をしっかり保てている方は少数な気がします。会社に属している、属していないに関わらず、みんなが自分の働き方、生き方を改めて見つめ直し、働き方を選んでいくことが大切なのかもしれません。


※新しいフリーランス「N-Worker」の働き方 vol.2を12月14日(水)に開催いたします。ご興味のある方は、下記URLよりイベント詳細をご覧ください
https://www.street-academy.com/myclass/11753/


取材・記事作成/松本 遼


【ライター】松本 遼
京都造形芸術大学卒業後、広告制作会社を経て、2010年よりフリーランス(http://idvl.info)。
デザイナー・アートディレクターとして
雑誌広告・広報ツール・webサイトなどの制作を請け負う。
「uniqlo creative award 2007 佐藤可士和賞」、「読売広告大賞 2010 協賛賞」ほか、多数の賞を受賞。
フリーランスとして多くの企業、個人と関わった経験を生かしライターとしても活動中。

ビジネスノマドジャーナル編集部
専門家と1時間相談できるサービスX-bookを介して、企業の課題を手軽に解決します。業界リサーチから経営相談、新規事業のブレストまで幅広い形の事例を情報発信していきます。
▼ この記事を気に入ったらシェアをお願い致します。 ▼

オススメ記事