「ビジネスモデル検証」まとめ:イノベーション企業のビジネスモデル

コラム
2015年09月20日

イノベーション企業のビジネスモデル

今まで数多くのビジネスモデルが世に出てきました。これらのビジネスの成長には、イノベーションが必要です。どのようなイノベーションが起きているでしょうか?

ビジネスノマドジャーナルでは、これまで「ビジネスモデル検証」記事として、ビジネスモデルキャンバスを使った解説記事を連載しています。

UberやGoogleに買収されたNestといったシリコンバレーの大型スタートアップから、日本酒製造の旭酒造やザクとうふの相模食料といった日本酒製造や豆腐といった市場縮小の危機にあるマーケットでのイノベーションまで、幅広く取り上げてきました。

ここでは、これまで掲載したいくつかの事例について、改めて紹介していきたいと思います。



■海外の先進的なイノベーション事例

みなさんも名前は聞いたことのある会社が多いのではないでしょうか、海外での事例として、Uber、Nest、Virtusizeの3社をご紹介します。


2015年07月20日掲載 タクシー業界に乗り込んできた破壊的ビジネスモデル:Uber ~テクノロジーを最良の顧客経験に活用~

Uberは2009年に米国サンフランシスコで創業、翌年から営業開始しています。

この1年間でサービスを提供している都市は約100から250まで増加、昨年末の企業価値(時価総額)は日本円で約5兆円にまで到達したという飛ぶ鳥を落とす勢いの企業です。

Uberのビジネスモデルキャンバス

Uberのビジネスモデルキャンバス

まず、対象となる顧客は一般消費者とビジネスユーザーです。安全性や快適性、オンデマンドによる利用、利便性や透明性といったところがUberの価値提案です。



2015年08月31日掲載 Nestのビジネスモデル〜住宅空間のあらゆるデータ収集を狙うIoTベンチャー旗手〜

Nestは2010年創業のベンチャー企業で、温度調節器「Nestサーモスタット」や火災検知機「Nestプロテクト」などを手掛けるメーカーです。

Nestのビジネスエコシステム

Nestのビジネスモデルキャンバス

Nestサーモスタットの価値提案は主に2つあります。1つ目は、利用者が難解な操作を覚えることなく、サーモスタット自身が快適な環境を考えてくれることです。2つ目は、利用者にとってのお金の節約であり、電気代やガス代を約20%削減することができるとNestはアピールしています。しかしながら、Nestはハイテクプロダクトを提供することだけにとどまらず、住宅空間におけるあらゆるモノやサービスのプラットフォームとなることを目指しているようです。



2015年08月25日掲載 カスタマーエクスペリエンスに基づくビジネスモデル:Virtusize~顧客経験価値から生まれるビジネスモデル~

サイズに関する不安はオンラインショッピングの大きな課題です。

これらのオンラインショップの課題を解決するのが、オンライン試着ツール「Virtusize(バーチャサイズ)」です。

オンラインショップとユーザの双方に効果

Virtusizeビジネスモデルキャンバス

Virtusizeを導入すると以下のような効果があります。

①顧客満足度・売上向上

今までサイズを不安に感じる利用者が、安心して購入するようになり、顧客満足度が向上し、結果的に売上が向上するでしょう。

②返品率低下

サイズ違いによる返品が50%程度削減できるといわれています。オンラインショップの運営コスト削減にもつながります。

③カスタマーロイヤリティの形成

利用者は、スムーズな購入、思った通りのサイズの洋服であったりすると、オンラインショップ自体に好印象をもち、再訪問につながるといわれています。



■国内の縮小市場でのイノベーション企業

それぞれ日本酒製造、豆腐市場で急成長した旭酒造と相模屋食料のビジネスモデルです。

2015年06月24日掲載 厳しい経営環境の中で躍進する酒蔵ビジネス:旭酒造 ~日本酒製造の新たな仕組みの構築とブランド戦略~

日本酒製造業は厳しい経営環境にあります。そのような中、旭酒造は「獺祭」を唯一のブランドとし、純米大吟醸でトップシェアを誇っています。現社長の就任後、これまでの伝統を打ち破るコンセプトで「獺祭」を売り出し、日本酒市場が大きく縮小する苦境でも、平成25年には出荷量を11,400石まで伸ばしました。

ビジネスモデルの特徴

旭酒造のビジネスモデルの特徴は「ブランド戦略の巧みさ」にあります。同社は、「獺祭」ワンブランドとし、「獺祭」を幻の日本酒にするのではなく、純米大吟醸を多くの人にリーズナブルな価格で提供することを価値提案のコンセプトとして貫いています。



2015年09月09日掲載 豆腐市場で飛躍的に成長する相模屋食料のビジネスモデル~社長のリーダーシップが企業を元気に~

「ザクとうふ」、皆様も目にしたことがあるかもしれません。従来の豆腐のイメージを覆す製品を発売して話題を集めている企業があります。相模屋食料は、急成長している豆腐メーカーです。2004年に約30億円であった売り上げが、2014年には約180億円までに拡大しています。

常識にとらわれない発想「ザクとうふ」

相模屋ビジネスモデルキャンバス

従来の豆腐市場では、地域にも老若男女にも関係なく、市場を均一と見なした無差別マーケティングが主流だったといえます。ガンダムシリーズの豆腐では、特定のターゲットに絞り込むことが、製品の売り上げに貢献することの好例といえます。



■その他:提携を通じたビジネスモデルの再構築


2015年08月05日掲載 任天堂:DeNAとの提携でめざす新しいビジネスモデルとは? ~提携を通じたビジネスモデルの再構築~【前編】
2015年08月06日掲載 任天堂:DeNAとの提携でめざす新しいビジネスモデルとは? ~提携を通じたビジネスモデルの再構築~【後編】

任天堂は、今年の3月にDeNAとの業務・資本提携を発表しました。DeNAとの提携後に任天堂がめざすビジネスモデルについてご紹介します。

任天堂ビジネスモデルキャンバス

任天堂がめざすのはモバイルデバイス向けゲームで大きく儲けることではなく、信頼度の高いブランドイメージを堅持しつつ、ゲーム専用機の顧客予備軍を獲得することです。つまり「スマホゲーム」は、独自のゲーム専用機に新規顧客を吸引するための「撒き餌」と考えられます。



■その他:ビジネスモデルとは?


2015年07月03日掲載 ビジネスモデルとは何か? ~ビジネスモデルの構造をWhat, Who, How, Whyという4つの視点で捉える~

ビジネスモデルとは何か?

近年、ビジネスモデルという言葉をよく耳にするようになりました。

ビジネスモデルの4つの柱

ビジネスモデルの4つの柱

ビジネスモデルは、4つの大きな柱から構成されると私たちは考えます。1つ目は「誰が顧客か?」であり(Who)、2つ目は「何の価値を提供するのか?」です(What)。3つ目は「どのようにその価値を生成/提供するのか?」であり(How)、4つ目は「なぜそれが利益を生み出すのか?」です(Why)。

「森を見て木を見る」ビジネスモデル思考を身に付けましょう。

ビジネスノマドジャーナル編集部

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